(2013年11月25日)
毎年この時期になると、障子と襖の張り替えがとても多くなります。
年の始まりはスッキリ綺麗な部屋で!という思いがあるからでしょうか。
ここで少し襖について書こうと思います。
襖の構造は3種類あります。
板襖と本襖とダンボール襖です。
一般の方は見分ける必要がないので何となく想像してもらうだけで十分です。
・板襖は下地がベニヤになっており、丈夫で現在最も普及してます。
・本襖は中身が格子状になっており、その表面に厚紙を張り下地にしてあります。板襖に比べて軽いです。
・ダンボール襖は中身はダンボールを折り重ねた構造になっており、県営・市営住宅などによく見られます。本襖に比べて軽く、値段も安価です。
一般住宅の8割は板襖といってもいいと思います。
張り替え方について。
板襖では張り替える時、現在張ってある襖紙を剥がします。←重要
糊が付いてあるところは水を付けて柔らかくして、ヘラを使い取り除きます。汚れはふき取り、よく乾かします。図1
次に茶チリという紙を張ります。図2
その上に襖紙を張っていきます。←写真撮るの忘れました(汗)
本襖やダンボール襖は張り替えの時、前の襖紙を剥がす事はあまりないです。
下地がベニヤではなく厚紙やダンボールなので、水を付けて糊を剥がす事ができないからです。
つまり、張ってある襖紙の上に新しい襖紙を重ねて張っていきます。
最近では板襖で襖紙を剥がさずその上に張っていく業者も多いようです。
もちろん手間も少なく安価で張り替えることができます。
安くて速いですが、古い紙のアクが表面に出てきたり、古い紙を新しい紙が引っ張って全部剥がれてしまったりとデメリットもあります。
数年に一回の張り替えです。手間をかけお金もかかりますが、
綺麗に張り替えてみてはいかがでしょうか(^-^)
↓古い襖紙を剥がし、茶チリ(下張り)を張った写真です。
この後、襖紙を張ります。
図1
図2